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第164話 探す

Author: 酔夫人
last update publish date: 2026-09-11 11:00:00

「実花様も取り壊しを望んでいますし、壊してしまいましょう」

自分の発言を良案だと言わんばかりに高峰は手を打った。

「同じ敷地内に幽霊屋敷があるなんて、実花様も嫌ですよね?」

「それは、あまり気にしません」

高峰の提案に実花が首を横に振ると、光也と真理が実花を見る。

その顔は驚いていて、そんな二人に実花は首を傾げ、実篤は自慢げに笑う。

「実花も私と一緒でホラーやスプラッタは好きなんだ。この前も二人で見たのだからな」

「そうなのか?」

「ええ。ときどき驚くことはありますが怖いとは感じません」

フィクションだからという実花の言葉に、光也は笑う。

「野球のことといい、実花は意外性の塊だな」

「すみません……」

「謝る必要などないさ」

その言葉通り、光也は楽しそうだった。

「一緒に映画を見ることができそうで嬉しいよ。そうなら航なんて誘わず、実花を誘えばよかったな」

まるで最近見にいっ

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    「実花様も取り壊しを望んでいますし、壊してしまいましょう」自分の発言を良案だと言わんばかりに高峰は手を打った。「同じ敷地内に幽霊屋敷があるなんて、実花様も嫌ですよね?」「それは、あまり気にしません」高峰の提案に実花が首を横に振ると、光也と真理が実花を見る。その顔は驚いていて、そんな二人に実花は首を傾げ、実篤は自慢げに笑う。「実花も私と一緒でホラーやスプラッタは好きなんだ。この前も二人で見たのだからな」「そうなのか?」「ええ。ときどき驚くことはありますが怖いとは感じません」フィクションだからという実花の言葉に、光也は笑う。「野球のことといい、実花は意外性の塊だな」「すみません……」「謝る必要などないさ」その言葉通り、光也は楽しそうだった。「一緒に映画を見ることができそうで嬉しいよ。そうなら航なんて誘わず、実花を誘えばよかったな」まるで最近見にいったかのような発言に、実花は作品名を尋ねる。そして光也が口にした作品名には覚えがあった。「お父様が見たいと言っていた作品です」「そうなのか。それでは、お義父上も一緒に、三人で観にいくか」光也の言葉を実篤は鼻で笑う。「君はもう観たのだから、初見同士、映画には私と実花で行く。折角だから、君は離れの幽霊探しでもすればいい」「離れは壊すのでしょう?」「壊すにしても、中の確認は必要だ」長く放置していた建物なのだと実篤は続ける。「私の曾祖父の弟が暮らしていた建物だが、彼は骨とう品を集めるのが好きだったらしいからな」「お義父上の曾祖父の弟の時代で骨とう品なら、超骨とう品ではありませんか?」「値打ちものがあるかもな。美術商も呼ぶから、高峰と一緒に探検するといい」「わくわくしますね」「健闘を祈る」「ちょっと待ってください」実篤と光也の間で話が決まりそうになり、高峰が割り

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  • 愛されること~夫と義妹に殺されたので、今世では悪女になります   第4話 やり直しの朝

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  • 愛されること~夫と義妹に殺されたので、今世では悪女になります   第3話 裏切りの食卓(3)

    あの夜は、ただ変な声がして目が覚めただけだった。夢と現実の境目がまだ曖昧なまま、痛みでふらつく頭を押さえながら実花は一人で寝ていた寝室からゆっくりと廊下へ出た。冷えた床の感触が足裏に伝わるたび、意識が少しずつ現実へ引き戻されていった。声のする方へ向かったのは、意志というより反射に近かった。何が起きているのかを考える前に身体が勝手に動いていた。そして、すぐに分かった。何の声か。何の音か。理解してしまった瞬間、胸の奥が冷たく沈んだ。美鈴の甲高い声は快感を訴え、「もっと」と甘えるように揺れていた。それに応える恒一の唸り声は理性を削ぎ落とされた獣のようで、実花の知る“夫”という存在

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